筋トレのメリット|物理的作用と精神的作用の両面に有効

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筋力トレーニングを実施することによって得られるメリットを、物理的作用面および精神的作用面の両方から解説していきます。

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当サイトのトレーニング記事は、トップアスリートの知見にのみ基づき制作されており、全日本3位以上実績者・日本代表選手経験者に限り執筆しています。執筆陣に関する詳細はこちらをご参照ください。また、当サイトでは厚生労働省・Wikipediaなどの公共性・信頼性の高いサイトの情報を元に科学的な根拠(エビデンス)を担保しています。それらについてはこちらの一覧をご参照ください。

筋力トレーニングのメリット

メリットにはさまざまがある

筋力トレーニングの本来的な目的は、競技能力向上ですが、これに付随するさまざまなメリットが知られており、昨今では付随するメリットを主たる目的に筋力トレーニングに取り組む人も少なくありません。

以下に筋力トレーニングのもたらすメリットを並べます。

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①筋力が上昇し競技能力が向上する

まずは、筋力トレーニング本来の目的である筋力上昇による各種の競技能力向上が挙げられます。

かつて国内では筋力トレーニングに否定的なアスリート・指導者も散見されましたが、現在ではほぼ全てのトップアスリートが何らかの筋力トレーニングを実施していることから、そのメリットは明らかと言えるでしょう。

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②基礎筋力が上昇し生活の質が向上

厚生労働省の指針である「健康つくりのための身体活動基準」にも掲げられているように、継続的な筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)を実施することにより、日常生活に必要な基礎筋力が向上し、より健康的な生活が送れるとともに、加齢による筋力低下への予防にもなり、生活の質が生涯にわたり向上するというメリットがあります。

厚生労働省による筋力トレーニングのメリットに関する記載

立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常動作の基盤となる筋肉が、QOL(Quality Of Life:生活の質)に強い影響を与える筋肉といえます。具体的には太腿前の大腿四頭筋・お尻の大臀筋・腹筋群・背筋群があげられます。これらの筋肉を鍛えるトレーニングを継続的に行うこと、また日常から活動的な生活を送ることが大切です。

引用:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-002.html

③理想の体型に近づけ自信が持てる

昨今のいわゆる「筋トレブーム」の原動力であり、多くの方が筋力トレーニングのボディメイクメリットを期待して取り組んでいます。

実際、適切な筋力トレーニングを実施することにより、男性は筋肉を筋肥大させて逞しい外見になったり、女性は健康的なダイエットになり美しい外見を手に入れてます。

また、自身の理想とする体型に近づくことで、自分に自信が持てるという副次メリットもあります。

なお、筋肥大目的の筋力トレーニングとダイエット目的の筋力トレーニングでは、対象となる筋繊維が異なるため、トレーニングの負荷回数設定が異なります。

具体的には次の項目の通りです。

筋トレ目的別の重さと回数の決め方

筋トレの対象となる骨格筋は筋繊維から構成されており、その筋繊維には主に三種類があります。そして、それらはそれぞれ異なる収縮特性を持っており、トレーニング目的に合わせてターゲットにする筋繊維を考慮する必要があります。

遅筋(遅筋繊維Ⅰ)

持久的な(持続的な)収縮の主体となる筋繊維で、筋トレによってあまり筋肥大しない特性を持ちます。このため、ダイエット系トレーニングで対象となる筋繊維です。

筋力トレーニングでは20回以上の反復回数で限界が来る、軽めの重さ(低負荷設定)でセットを実施します。

速筋(速筋繊維Ⅱa)

持久要素もある瞬発的収縮の主体となる筋繊維で、筋トレによって中程度に筋肥大する特性を持ちます。このため、ボディメイク系トレーニングで対象となる筋繊維です。

筋力トレーニングでは12~15回の反復回数で限界が来る、やや重めの重量(中負荷設定)でセットを実施します。

速筋(速筋繊維Ⅱb)

瞬発的な運動において爆発的な速い収縮(Fast)をし、グリコーゲン(Glycogen)を消費することからFG筋とも別称されます。レジスタンストレーニングで鍛えると強く筋肥大します。陸上競技で例えるなら、100~200m走に必要な筋肉です。

筋力トレーニングでは6~10回の反復回数で限界が来る、かなり重めの重量(高負荷設定)でセットを実施します。

厚生労働省による筋繊維に関する記載

骨格筋を構成している筋繊維には大きく分けて速筋と遅筋の2種類があります。速筋は白っぽいため白筋とも呼ばれます。収縮スピードが速く、瞬間的に大きな力を出すことができますが、長時間収縮を維持することができず張力が低下してしまいます。遅筋は赤みがかった色から赤筋とも呼ばれます。収縮のスピードは比較的遅く、大きな力を出すことはできませんが、疲れにくく長時間にわたって一定の張力を維持することができます。

引用:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-026.html

女性にとっての外見的メリット

大胸筋:胸周りのボリュームアップにつながる

大胸筋の筋トレで、デコルテやバストの土台部分のボリュームがアップします。なお、食事制限をともなったダイエットと並行して実施するとバスト自体のボリュームは下がります。

背筋群:くびれ作りや美姿勢作りになる

広背筋を鍛えることで上半身にゆるやかな広がりができ、これにより、腹部のくびれが強く印象付けられる体形ラインになります。

僧帽筋を鍛えることで猫背が解消され、これにより前方に張り出し感のある胸まわりになります。

脊柱起立筋を鍛えることで、すっきりと背すじが伸びた美姿勢になります。

三角筋:上半身に広がりができる

三角筋を鍛えることでゆるやかに肩幅が増して上半身に広がりができ、視覚的にくびれが印象付けられる体形ラインになります。

上腕三頭筋:二の腕にハリが出る

上腕三頭筋を鍛えることで二の腕後ろ側のたるみが解消され、細くすっきりとした二の腕になります。

上腕二頭筋:二の腕にしなやか感がでる

上腕二頭筋を鍛えることで二の腕の前側がすっきりと細くなります。

腹筋群:引き締まった腹部ラインになる

腹筋群を鍛えることでお腹周りは細くなり、くびれのある体形ラインになります。

下半身:しなやか感とハリが出る

大腿四頭筋を鍛えることで、太もも全体が細く美しいラインになります。

ハムストリングスを鍛えることで、ヒップアップした美しい後ろ姿の体形ラインになります。

内転筋群を鍛えることで内もものたるみ減少し、すっきりと細い下半身の体形ラインになります。

▼関連記事

女性が鍛えるべき筋肉部位とメリット

男性にとっての外見的メリット

大胸筋:逞しい胸周りの印象になる

大胸筋を鍛えることで、胸板が厚くなるとともに胸囲が増し、逞しい胸周りの印象になります。

背筋群:逆三角形の体形に近づく

背筋群のなかでも、僧帽筋を鍛えることで上半身の厚みが増し、広背筋を鍛えることで逆三角形の体形に近づきます。

三角筋:肩幅が増す

三角筋を鍛えることで肩幅が増します。

上腕三頭筋:腕が太くなる

上腕三頭筋を鍛えることで、腕全体が太くなります。

上腕二頭筋:逞しい腕周りの印象になる

上腕二頭筋を鍛えることで「力こぶ」が発達して逞しい腕周りに近づきます。

腹筋群:メリハリのある腹周りになる

腹筋群を鍛えることで、くびれが強まるとともに腹筋が割れてメリハリのある腹部に近づきます。

下半身:逞しい脚周りの印象になる

下半身を鍛えることで、逞しい印象になります。

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④その他のメリット

精神力が強くなる

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筋力トレーニングの実施は、長期間にわたるものであり、また成果を出すためには常に厳しく自分を追い込む必要があります。これらの活動のなかで、強い精神力が育まれると言われています。

自己管理ができるようになる

筋力トレーニングを持続していくためには、トレーニング時間を作るために一日・一週間のスケジュール・時間管理を行う必要があります。また、食事に関しても必要な栄養素・不必要なカロリーなどを調整することが習慣化します。これらのなかで、自己管理能力が育まれると言われています。

まだまだ多くあるメリット

筋力トレーニングを長年にわたり実施している競技選手や指導しているトレーナーによると、まだまだ多くの筋力トレーニングのメリットがあげられています。

私自身、長年、競技選手として、またジムトレーナーとして筋トレを実施・指導してきましたが、その過程で感じた「筋トレのメリット」をまとめました。ぜひ、筋トレで身体を鍛えてより良い人生にしてください。

①筋肉が太く強くなる
②精神力が強くなる
③自己管理ができるようになる
④無駄遣いをしなくなる
⑤免疫力が高まる
⑥睡眠が深くなる
⑦対人関係が有利になる
⑧競技実績が作れる
⑨ビジネスチャンスが生まれる

引用:筋トレのメリット10選(sfphes.org)

メリットを得るには継続が大切

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このように、数多くのメリットがある筋力トレーニングですが、それらを手にするためには一定期間の継続が必須となります。このためには、適切なモチベーションの維持や成果が出るまでの期間を把握しておくことが重要です。

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筋力トレーニングの効果と成果が出る期間

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