ダンベルカールのやり方を解説|上腕二頭筋の筋力トレーニング

ダンベルカールの正しいフォームと実施時の動作ポイントなど筋トレ方法と、本種目で鍛えられる筋肉部位、トレーニング目的別の負荷回数設定について解説します。

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当サイトのトレーニング記事は、トップアスリートの知見にのみ基づき制作されており、全日本3位以上実績者・日本代表選手経験者に限り執筆しています。執筆陣に関する詳細はこちらをご参照ください。また、当サイトでは厚生労働省・Wikipediaなどの公共性・信頼性の高いサイトの情報を元に科学的な根拠(エビデンス)を担保しています。それらについてはこちらの一覧をご参照ください。

本種目で鍛えられる筋肉部位

本種目の実施によっての鍛えられる主な筋肉は以下の通りです。

上腕二頭筋

さらに詳細な筋肉の名称と作用についての解説は下記の筋肉図鑑をご参照ください。

筋肉の種類・名称と作用|部位ごとの鍛え方

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筋トレの目的別に適切な負荷重量設定

筋トレの対象となる骨格筋は筋繊維から構成されており、その筋繊維には主に三種類があります。そして、それらはそれぞれ異なる収縮特性を持っており、トレーニング目的に合わせてターゲットにする筋繊維を考慮する必要があります。

遅筋繊維Ⅰ

30秒以上の持続的な筋収縮の主体となる筋繊維で、トレーニングによってほとんど筋肥大しません。このため、ダイエット系トレーニングにおいてターゲットとするべき筋繊維です。具体的には、20回以上の反復動作で限界が来るような軽めの重さ(低負荷設定)で筋トレを行います。

速筋繊維Ⅱa

おおよそ10~30秒の持久要素のある瞬発的な筋収縮の主体となる筋繊維で、トレーニングによって中程度に筋肥大します。このため、身体作りの筋トレにおいてターゲットとするべき筋繊維です。具体的には、15回前後の反復動作で限界が来るような重さ(中負荷設定)で筋トレを行います。

速筋繊維Ⅱb

短時間の爆発的な瞬発筋収縮の主体となる筋繊維で、トレーニングによって強く筋肥大します。このため、筋肥大・バルクアップ筋トレにおいてターゲットとするべき筋繊維です。具体的には、6~10回前後の反復動作で限界が来るような重さ(高負荷設定)で筋トレを行います。

このように、トレーニング目的にあわせて適切な負荷回数設定を行うことが非常に重要で、この設定を間違えると思ったような筋トレ成果が出せません。

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本種目の種類と実施方法(フォームと注意点)

ダンベルカール

ダンベルカールは上腕二頭筋の基本ダンベルトレーニングと言える種目です。もっとも重要な動作ポイントは肘の位置を動かさないように留意することで、肘の位置が動いてしまうと背筋群に負荷が逃げてしまいますので注意が必要です。

また、ダンベルカール系種目全てに言えることですが、ダンベルを挙上するときだけでなく、下ろすときにウエイトに耐えながらネガティブ動作(エキセントリック収縮)で聞かせることが大切です。

なお、初心者は同時に両方のダンベルを上げるスタイルだと、どうしても上半身を反らせてしまい、負荷を背筋に逃がしがちになりますので、左右のダンベルを交互に上げるオルタネイトスタイルが適切です。

ダンベルハンマーカール

ダンベルハンマーカールは親指が上になるようにグリップ(ハンマーグリップ)するダンベルカールのバリエーションで、上腕二頭筋のなかでも特に長頭に強い負荷がかかります。

なお、ハンマーグリップでシャフトをあまり強く握って動作を行うと、手首関節に負担がかかりますので、親指と人差し指の上にダンベルプレートを乗せるイメージで保持するようにしてください。

ダンベルサイドカール

ダンベルサイドカールは上腕二頭筋長頭に集中的な負荷をかけられる種目です。本種目は重量を追求する種目ではなく、ゆっくと確実な動作で効かせる種目になります。

ダンベルコンセントレーションカール

ダンベルコンセントレーションカールは上腕二頭筋短頭に集中的な負荷を加えられる種目です。特に、ダンベルを持ち上げた後に前腕を回外回旋(小指が上を向く方向に回す)させることで、上腕二頭筋短頭が完全収縮して効果的です。

ダンベルインクラインカール

ダンベルインクラインカールは、インクラインベンチを使い肘を体幹後ろ側に位置させることで上腕二頭筋短頭を強く収縮させることができるバリエーションです。肘の位置を動かさないように留意してください。

ダンベルリバースカール

ダンベルリバースカールは通常のカールとは逆に、逆手(リバースグリップ|手の甲が上を向く握り方)でダンベルをグリップして行うバリエーションです。上腕二頭筋だけでなく、上腕筋や前腕筋群にも有効なバリエーションです。

上腕二頭筋に有効な補助器具

上腕二頭筋のトレーニングに「肘の固定」が重要なことはすでに解説しましたが、肘を確実に固定するために有効な補助器具が「アームブラスター・アームバスター」と呼ばれる器具です。

その具体的な使い方に関しては下記の記事をご参照ください。

アームブラスターの使い方と有効性

具体的な筋肥大筋トレメニュー

アップとしてシーテッドダンベルカール(1~2セット)

まずは、シーテーッドダンベルカール(ノーマルグリップ)で上腕二頭筋全体にしっかりと効かせていきます。重量にこだわらず、反動を使わずにストリクトに効かせることを主眼に行います。

追い込みでスタンディングダンベルカール(2~3セット)

Alternating_bicep_curl_with_dumbbell_2.png

追い込みとして、重めの重量設定でスタンディングでダンベルカールを行っていきます。セット終盤でチーティングを使って挙上してもかまいませんが、下ろす時にも効かせるように、重力に逆らってネガティブ動作でエキセントリック収縮を行ってください。

●仕上げとしてハンマーカール(1~2セット)

Bicep_hammer_curl_with_dumbbell_2_201710150701542fc.png

仕上げにおすすめなのが、ダンベルを縦に持って(ハンマーグリップ)行うダンベルハンマーカールです。通常のカール動作では上腕二頭筋短頭への負荷が高めですが、ハンマーグリップで行うと上腕二頭筋長頭や共働筋の上腕筋もしっかりとオールアウトすることができます。

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ダンベルカールの女性向きのやり方

ダンベルカールは、肘の位置を動かさないように動作することが大切で、肘を前後に動かしてしまうと負荷が僧帽筋に逸れてしまいますので注意してください。

また、本種目はダンベルを上げるときの短縮性収縮(コントリック収縮)だけでなく、負荷に耐えながら下ろすときの伸張性収縮(エキセントリック収縮)で効かせることも重要です。

ダンベルハンマーカール

ダンベルをハンマーグリップ(手の平が向き合うように構える握り方)で行うバリエーションで、上腕二頭筋のなかでも長頭(外側)に強い負荷がかかります。

ダンベルコンセントレーションカール

ベンチなどに座り、膝の内側に肘を固定して、片腕ずつ意識を集中して行うバリエーションで、上腕二頭筋のなかでも短頭(内側)に強い負荷がかかります。

ダンベルリバースカール

ダンベルを逆手(手の甲が上を向く握り方)でグリップして行うバリエーションで、上腕二頭筋だけでなく前腕筋群にも負荷がかかります。

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筋力トレーニング種目一覧

筋力トレーニング各種目の具体的な実施方法は下記ページをご参照ください。

筋力トレーニング130種目一覧(男女別)

男性の筋肉部位別トレーニング

大胸筋の筋力トレーニング

背筋群の筋力トレーニング

三角筋の筋力トレーニング

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