【空手の組手で勝つ方法は覚悟】強くなるためには身体と技術だけでは不足 | GLINT
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【空手の組手で勝つ方法は覚悟】強くなるためには身体と技術だけでは不足

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空手などの打撃格闘技で、まだ心技体の完成していないジュニア選手が、組手・試合に勝つために必要な心技体の作り方に関して、小学・中学・高校とテコンドージュニア強化選手であった息子ハヤテを育成した実際の経験(セコンド・トレーナーとして)をもとに解説します。

空手などフルコンタクトの対人格闘競技において、組手や試合に勝つ、つまり強くなるためには、鍛えられた身体能力と訓練された技術(戦闘理論を含む)が必須ですが、残念ながらそれだけでは勝つことができません。

なぜならば、フルコンタクト格闘技は破壊を含めた(それが目的ではありませんが)やり取りであり、刹那の戦いのなかでは精神面、すなわち一瞬の躊躇いや恐れが大きな敗因となるからです。

一言であらわせば、拳技互角なら勝敗を決するのは覚悟の差、と言えます。

本記事では、筆者自身対人格闘競技者として、また息子ハヤテのセコンドとして、親子でそれぞれ全日本のメダルを奪取するにあたっての、非常に突き詰めた厳しい精神論にも言及しています。また、KOシーンを含む動画も参照として公開しています。

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■空手の組手に勝つ基礎

●身技体の技と体は必要最低条件

空手など打撃格闘技の組手や試合に勝つためには、まずは繰り返し繰り返し反復訓練された技が必要です。

戦いの最中、考える時間は僅かであり、考えることにより動きは鈍ります。もちろん、全く考えないわけではありませんが、考えるというよりは、相手の動きに合わせて使う技とパターンを選ぶという感覚です。

そのためには、さまざまな攻防のケースに合わせた「単一の技」や「コンビネーション」さらには「おとり動作からの本命の一撃」などを、日頃から細分化・理解し、それが条件反射になるまで反復練習する必要があります。

それら、技の反復訓練法は下記の記事で詳しく解説しています。

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組手や試合は最短でも2~3分、それが数ラウンドの場合も少なくありません。

また、空手などの武道系組手試合に多いワンデートーナメントの場合、技を支え続けるためには屈強な体力が必要となります。

これも、日頃からの鍛練なのですが、やみくもに体力トレーニングを行うのは非効率です。

自身の身体特性、得意技、戦い方のスタイルなどに最適化した効率的な肉体強化が大切です。

詳しくは、下記の記事をご参照ください。

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■組手に勝つとは何か

●相手・自分に勝ち人生を掴む最初の一歩

空手など打撃武道の技と、それを支える体を手に入れるのも大変な努力が必要ですが、それはある意味、組手や試合に勝つためのスタートラインにすぎません。

対人格闘競技は、まずは組手相手との戦いですが、そのやり取りのなかで「恐怖に打ち勝つ」「気持ちを抑える」といった自己制御=自分に勝つことも重要な要素で、相手と自分に勝ってはじめて組手に勝つことができます。

そして、そのような相手や自分との戦いの結果が組手の勝敗であり、その戦いは、道場内での組手練習→組手試合→地方選手権→全日本選手権→国際大会と、勝てば勝つほどに過酷に進んでいきます。

一つ一つの組手での勝利の蓄積が、ひいては格闘家として結果を出す=人生に勝つことにつながっていくのです。

●何のために戦うのかを明確にする

組手に勝つためには、何のために戦いどうなりたいのか、それを明確にしておく必要があります。

漠然とした「強くなりたい」「目立ちたい」「誉められたい」などの気持ちでは、かなり早い段階で組手に勝つことができなくなります。

漠然とした者が、例えば「格闘技で勝ち上がって家族を豊かにしたい」など覚悟を据えた者とまともに戦えるでしょうか?

覚悟の差がありすぎれば、同一の戦闘空間に立つことも精神的に難しく、まずもって覚悟のない者が勝つことは無理です。

技を支える体を支えるのは心です。

組手に勝ちたいのならば、何のために戦い、勝ってどうするか、と明確に答えを出し覚悟を決めておく必要があり、それが動作から躊躇いと遅れをなくします。

●拳技互角なら勝敗を決するのは覚悟の差

ここに、ハヤテ選手が高校一年生でのテコンドー全日本ジュニア選手権準々決勝=メダルマッチでの動画を置きます。

勝てばメダル奪取でジュニア強化選手になる、先の人生がかかった試合でもあります。

一歳年上の対戦相手は極真空手チャンピオン、テコンドーでも前年度のチャンピオンで、その前年度は中学生全日本チャンピオンという強敵、さらに二年連続で対戦相手が救急搬送になったという、その時、その年代の「恐怖の的」でもありました。

試合前、「もう恐怖はない、すでに拳技は互角」と臨んだハヤテ選手は、言葉通り互角の戦いで試合終了直前は2ポイントのリードでした。

しかし、最後の数秒で相手の後ろ回し蹴りを被弾、敗退となりました。

戦後、この勝敗の差は何だったのが、セコンドとして親として考えましたが、その差は、両者のさまざまな状況を踏まえ、相手の勝つ目的と覚悟が強かった、その差であったと結論しました。

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戦いの場所が高ければ高いほど、僅かな意識の差が勝敗の結果となって表れるものです。

■打撃格闘技の三つの隙

●それは言いかえれば心の隙

空手など打撃格闘技の組手・試合では、三つの大きな隙があり、それは以下の通りです。

①技を撃つために出る時

②技を避けるために引く時

③激しい撃ち合いの最中

①の出際の隙は、主に自分を抑えられず攻撃をかける時に生じます。

②の引き際の隙は、主に恐怖で真っ直ぐ下がる時に生じます。トリックとして下がる場合は、カウンターを撃つためにやや斜めに半身で下がるので隙はできません。

③の隙は、主に痛みや恐怖により一瞬怯んだ(固まった)時に生じます。この場合、多くは両足が横に一直線になった瞬間です。

いずれの場合も、その隙は心の隙と言えるでしょう。

●針に糸を通すように静かに確実に倒す

では、隙のない者の組手での動きとはどのようなものでしょう?

それはプラスもマイナスもないフラットな状態です。

勝ち気に負けず、痛みや恐怖に負けず、ただやること(技を決める)ために、まるで針に糸を通す時のように静かで落ち着いています。

そして、その状態から冷静に相手の隙に撃ち込まれる打撃は、時に一撃で確実に相手を倒すことにもなります。

●空間支配は精神制圧|削り落として突き詰める

空手など打撃格闘技の組手・試合では、多くの場合どちらが勝つか事前に感じることができます。

とても感覚的な話ですが、勝つ者はオーラのような空間支配力を放っているからです。

そして、その空間支配力は相手への精神制圧力でもあり、敗者は勝者に「精神的に飲まれて負ける」パターンが勝負の常であるように感じています。

打撃格闘技の選手は、試合の数ヶ月前から減量に入り、肉体的にも精神的にも極限まで削り落とし、さらにそこから戦うことへの恐怖を飲み込み、勝つ意味を明確に突き詰めて臨むものです。

それが、日本の頂点を決するような容赦のない試合であればなおさらで、この突き詰め方が甘いほうが、相手に飲まれて心が折れて、負けてしまいます。

そして、話は最初に戻ってしまいますが、突き詰めた極限の空間で、最後の覚悟を決める裏付けとなるのは、研ぎ澄ました「技と体」なのです。

武道や格闘技の「心技体」はやはり表裏一体なのでしょう。

■実際の組手試合における実例

●勝って人生を変えてこい

動画は、ハヤテ選手が小学5年生での全日本ジュニア選手権のものです。

小学2年生でフルコンタクト空手県チャンピオンから五輪競技を目指してテコンドーに転向し、地方大会優勝以外まだ戦績もない状態で臨みました。スポーツ競技は、厳しいですが日本で順位がつかなければ、何も残りません。

準々決勝で得意の左足を痛めてしまい、痛みを我慢しての準決勝、試合のコートに入る彼に言ったのは「勝って人生を変えてこい」でした。

試合を決めたのは苦手の右ミドルでしたが、それは渾身の一撃で、相手の防具の青色が彼のバトルソックス(足防具)に焼きつきました。

戦後、ジュニア強化選手になり多くのものを手にしましたが、彼は後日「あの試合は、勝つことの意味を知った組手」と言っています。

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●動けなくすれば組手に勝てる

この動画は、中学2年生のハヤテ選手が臨んだ国際試合・JAPANオープン国際大会の決勝戦です。

小学生5・6年と二連覇ののち、前年の同大会決勝では、上段蹴りが当たっても審判からポイントが入らないという不可解な敗戦をし、勝って王座を奪還する覚悟で臨んだ一戦でした。

この試合でも、上段蹴りが当たってもポイントが入らない展開になり、ラウンドインターバルでセコンドの筆者が出した指示は「相手を動けなくしろ」でした。

いくらポイントが取れなくても、相手が動けなくなれば勝ちになります。

その言葉通り、フルスイングの左ハイ一撃で王座を奪還できました。

この一戦は、ハヤテ選手が「ジュニア選手」から「格闘家」になった一戦であり、それは「覚悟を据える」意味を本質的に理解したものだと考えています。

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●人生を掴むために組手に勝つ

この動画は、高校2年生での全日本ジュニア選手権のものです。

ジュニア競技とは言え、この年齢になると、試合の勝敗は今後の人生に大きく関わっていきます。

実際、全日本ジュニア選手権でメダルを獲れば、同競技の名門大学への特待入学枠が手に入ります。

そして、勝敗の結果は今後の競技人生に大きく影響し、それは対戦相手も同じです。

ですので、この一戦は非常に突き詰めたものになり、さらにアマチュア競技でありながら、試合の勝敗に現実的・経済的なものが懸かってくるという、さまざまな意味で苦しい臨戦でした。

試合数日前、セコンドとしてではなく親として「勝敗に縛られずのびのびと戦え」と言った筆者でしたが、ハヤテ選手の返事は「それはもう関係ない。戦う以上、相手は自分を倒しにくる。やられる前にやる。」というものでした。

我が子ながら、虎のようなぞっとする目つきだったのを覚えています。

そして迎えた試合当日、準々決勝=メダルマッチでは左脚爪蹴=左ハイキック軌道からの足底蹴込みが直撃し、準決勝・決勝へと進出しました。

格闘家は、体を鍛え、技を磨き、心を突き詰めたとしても、勝たなければ得るものはあまり大きくはありません。

「覚悟を決め、冷静に確実に実行する」ことが、組手試合では大切です。

なお、決勝は日本に格闘技留学中だった海外選手(中学生時代の世界チャンピオン)に惜敗しましたが、セコンドとして目前で見た戦いは、覚悟を決めた者同士の極めて純度の高いものだと感じました。

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●極めて純粋な戦闘空間で覚悟の先にあるもの

大学進学後、大学一年生で東日本チャンピオンになったハヤテ選手でしたが、その年の全日本選手権ではメダル奪取に至らず、まだまだ志半ばの状態です。

東京五輪にむけ、非常に熾烈な競争のなかにいる彼ですが、もし、全日本選手権決勝進出という日が来たら、その極めて純度の高い戦闘空間で、覚悟の先にあるものが何か、聞いてみたいと思います。

【Hayate選手監修ここまで】

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ハヤテの戦闘記録はこちら

戦績:2015JOC全日本ジュニア選手権準優勝・2017東日本選手権優勝など

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